7時半以降は自由解散で、ぼちぼちと中学生から帰っていく。


結局、目が覚めると朝の8時だった。

龍も優も昌も机に突っ伏していたり、ソファで横になって寝ていた。


後輩は誰もいない。


寝る前にやって来たOBに貰った飲み物は酎ハイだったのだろう。

夜中の眠いところに飲んだからか、そのまま眠ったらしい。

片付けをしないままの部屋を見渡して、ゴミ袋を持って来て、ゴミを片付けていった。


布巾で机を拭いて、机の片付けは一人でする気になれず、もう、帰ろうかとしていると、上から声をかけられた。


「功だろ?」

「小宮さん、おはよう御座います」

「片付けありがとな。悪いけど、帰るわ、俺」

「お疲れ様です」

「おう、またな」

階段を降りて、シャッター横のドアから出て行った。


「優?優?起きろよ」

机に突っ伏している優を揺さぶって起こし、顔をあげた優に

「9時だぜ、起きろよ。
俺は、帰るからな、じゃあな」

「お疲れ……」

まだ寝ボケてそうな優をおいて、さっさと帰った。


後で、聞くと、結局10時ごろみんな起きて、コンビニに昌が買い出しに行き、朝飯を食べて優以外は帰ったらしい。

その夕方に何人か来た後輩たちと机を片付けてくれた、と後輩に聞いた。