色白で黒いストレートの髪がサラサラとしていた。
黒目がちで切れ長の目。
赤い唇はちょっと俺を警戒してたのか引き締まってたな、と思い出すと、フ、と笑った。
「何、ニヤけてんだよ」
昌の声に優も龍も俺を見た。
「ニヤけてねぇよ」
ちょっと焦った俺に気付いたのか、全員がニヤっと笑った。
「晩飯の買い出し頼んで来る」
後輩にお金を渡して部屋の隅に陣取っているテーブルに戻ると、優が立ち上がって荷物を持っていた。
「なんかいいことあった?功く〜ん?」
笑いながらツッコむ昌に、まぁな、と答えると
「何だよ、言えよ」
龍もゲームを手にしたまま聞いてくる。
「さぁね。あ、優は行くのか?」
「おう。機嫌いいなお前。
明日は学校に来いよ、じゃあな」
出て行った優を見送ると
「また、女、だろうな。毎日元気だよな、優のヤツ」
と昌が言ってそれぞれゲームやパソコン、スマホに戻っていった。