仲間内のバーベキューには先輩の彼女も来ていて、いつか唯歌も一緒に、と思った。



「お前、何ニヤけてんだよ」


と昌に肩を押された。


「うるさい」

「ま、花火、行こうぜ」


優と龍と昌と一緒に海岸のみんなから少し離れたところで、打ち上げ花火の用意をした。



火をつけて、少し離れては、またつける。

華やかに火花を出すのは一瞬で、儚く終わる。

でもその一瞬のために、何度も繰り返す。



花火を終えて、全部片付け、溜まり場に荷物を持っていきながら優が話しかけてきた。