コンビニに着いて、少し立ち話をしていて聞いてみたくなった。


「歌織ちゃん、『好きでも別れなければならないこともある』っていってたけど、それって、歌織ちゃん、のことだよな?」


「どうなんだろうね~」


やっぱりそうなんだ、と確信した。


「なんで別れたの?」

「……何て聞いてるの?」

戸惑ったような顔で聞いてきた。


「優は、俺が悪い、って」

「悪者になってくれてるんだ………悪いのは優さんじゃない。

不安の方が大きくなったから……」


理由より、本音を言ったことに驚いた。


「まだ、優のこと好きなのか?」

「………」

目を逸らして答えなかった。


「ま、色々あるよな?
歌織ちゃんのペースでいたらいいよ。

今日はありがとう。また、な?」


「こちらこそ。気を付けてね」


手を振って別れ、駅に行くと優と龍と昌がいた。