倒れる

と思ったのに、なぜかフワッとした感覚に襲われた。

「なにしてんの!?
こんなびしょ濡れになるまで...。」

重たい瞼をあけると、そこには修也がいた

「だって...修也..に...なにか...あったら...
って...」

「俺のために...。
ごめんな。心配かけて。
いつも公園で面倒みていた猫が逃げ出したから探して
たんだ。
でももう大丈夫。ほらっ」

修也の手には、むくっと太った三毛猫がいた。

「よかった...」

私の意識はそこで途絶えた。