「ではっ!時速800キロくらいなのでお気をつけてっ★」
「はっっ!死ぬだろっ!」
「・・・いやだって死んでんじゃん!」
そーでしたっ!
そういっている間にも体が真下にむく。
「いってらっしゃいませ」
ニコニコに笑う天使がまるで悪魔のようにも見えた。
なにも感じないまま体が自然と動く。
ビューーーッ!!
風を切りながら真下に急行下。
「ギィャャーーーーッッッ!!!!!!」
瞬く間に地上が見えてくる。
が。止まり方が全くもってわからない。
考える間もなく、どごーん!と大きな音を立てて、着地したとはいいずらい。
落下した隕石の気分を味わった俺は、体中に強い痛みが走った。
「は〜っ・・・俺、幽霊・・・だよな?こんなに痛みを感じるものなのか?」
こんな大きな音も、周りには聞こえない。
不思議に思いながら、大きなため息をつく。
天使との会話を思い出しながらフラフラしていると、目の前に泣いている女の子が立っていた。