また、悩み出す私を見て、痺れを切らした梨乃がさっきよりも大きなため息をついた。
「もう!」
「梨乃?」
「あのね、陽愛」
「う、うん…?」
がしっと両肩を捕まれ、いつになく真面目な表情の梨乃が私をじっと見つめてきた。
「私ね、中学の時からずっと玲央が好き」
「……ええっ!?!?」
ま、まって!?
そうなの!?
え、そうなの!?
全然知らなかった!!!
「その様子だと、やっぱり気づいてなかったんでしょ!」
「うっ……」
梨乃の言葉がグサリと胸に刺さり、背中まで貫通した。
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