「…………」
…え……?
そ……素っ気なすぎませんか!!!!!
昨日のアレはなんだったの?!
惚れてるって言ったじゃん!!
え? 言われたよね?
間違いなく言ったよね!?
あまりにも猫くんの態度が素っ気ない…というよりかはいつも通り過ぎて、昨日の出来事が本当にあったことなのか、本当に現実だったのか……。
もしかして、やっぱり私の幻覚か、夢だったんじゃないかって思えてきそうなほどだ。
っていうか……
それが、惚れてる女の子にとる態度なの!!?
そんな素っ気ない態度なんか取っちゃっていいの!?
ねえ!!! 猫くん!!!!?
「はよー陽愛」
「!」
自分のおかれている状況、猫くんの態度に対して納得がいかず、頬に空気を入れて膨らませていたとき、肩に手を置かれて名前を呼ばれた。
驚いて振り向けば、そこにいたのはシャイニングスマイルの玲央くん。
「玲央くん!おはよう!」
ぶっきらぼうで、素っ気ない猫くんとは大違い。
気まぐれな猫くんとは大違い。
常に明るくて優しくて。
……ほんとに、大違い。