「で?なに?なんで調子おかしかったの?」
「…まだそれ聞くの?だから普通だってば」
もうこれ以上光瑠の隣にいると、顔の温度がやばい気がする。
「なんで?なんで梨帆は中学入ってからオレと…」
光瑠はそれ以上言わない。
光瑠が喋り出さないから、あたし達の間に沈黙がやってくる。
「…ごめん、青木さん、先帰ってもらってもいい?」
光瑠に青木さんと呼ばれたののちゃんは、急に話を振られてビックリしたのか少し間を開けて返事をした。
「あー、…うん」
戸惑ったように笑って、ののちゃんは1人で先に行った。
ののちゃんごめん。
明日、ののちゃんに謝ろう。