───桜の花びらが舞い落ちる中、あたしはクラス表を見上げていた。
卒業式以来に着た制服。
サイズが大きいし、どうにもこうにもこの姿は見慣れない。
ガラスに写る自分の姿を見て、ため息をついた。
中学校は小学校とは違い、1学年3クラスあるらしい。
あたしは、1組から順に名前を追っていく。
【1組、
1 青木希花
17 永野光瑠
22 藤田梨帆
23 古川藍】
【2組、
8 柏木ひよ】
【3組、
25 山本葉月】
光瑠と同じクラスになれたのは嬉しかった。
藍とは7年目かと思った。
葉月とは離れてしまった。
ののちゃんしか、いない。
あたしは途方に暮れながら教室に向かった。