それから、あたしは周りに合わせて笑うことも多くなった。

そうすると嫌われないようになったし、みんなが係をあたしに押し付けることもなくなっていった。



そんな中、2年生に進級した。


みんなに合わせるようになってからでも、自分で周りの子より頭がいいと思っていたからなのか、班とかが決まると、必ず班長になりたがっていた。

遠足の班、給食を食べる班…。

小学校2年生に与えられる『班長』なんて、やることはないに等しいのに、『班長』というレッテルが欲しかったんだろう。


そして、1年生にお店を出してあげるという活動があったとき。

色々なお店の中で、あたしは『風で動く車屋さん』と言う、あとから考えればよく分からない店を希望した。


それは班活動でやるものだったので、もちろん班長を希望した。

班はあたしが仕切って、「これで上手くいく」と勝手に思っていた。

そんなとき、あたしを邪魔する奴が出てきた。