北関東の、決して都会とは言えない、でも田舎でもない所で、あたしは育った。
小学校1年生のとき、あたしはクラスのリーダー格の子と仲が悪かったからか、クラスの子たちから嫌われていた。
「ねぇりほちゃん、この係やってよ」
「え、、なんでりほがやるの?」
あたしは何も分からなかった。
なんで自分がこんな係をやらなくてはいけないのか、なんでみんなこの子には押し付けずにあたしに押し付けるのか。
「だって、ねぇ?りほちゃんやってあげなよー」
「うん、りほちゃんがやりなよ」
なにが「ねぇ?」なのかも分からなくて、
「なんで?りほやりたくない」
そう言って反感を買うことも多かった。
幼いながらにあたしは、きっと周りに合わせて笑ってないと嫌われるんだと悟った。