クラス替え表の前で、人だかりが出来ている。
また、ひーちゃんと同じクラスがいーな…。
「りーちゃん!おはよう!」
後ろから声を掛けてきたひーちゃん。
「ひーちゃんおはよ!クラス、どーなるだろうね…」
「ね、緊張する…」
あたしたちは人だかりの間を進む。
1組と2組しかないから、探すのはとても簡単。
1組から見ていったけど、あたしとひーちゃんの名前は無かった。
…てことは。
『2組』
そう書かれた下を見てくと…
『8、柏木ひよ
17、永野光瑠
18、藤田梨帆』
「やったぁ!りーちゃんと一緒っ!」
「…うん、ひーちゃんと一緒…!」
ひーちゃんと一緒なのは、素直にすごく嬉しかった。
でも、またひかると一緒だ…。
嬉しいような、恥ずかしいような…。
ほんとによく分からない感情があたしを取り巻いた。