「「ののかちゃん、ごめんなさい」」
結局あたしたちが全員でののちゃんに謝って終わった。
えりなちゃんは気に食わなそうな顔をしていたけど、先生達の手前、何も言わなかった。
そんなこんなで2学期が終わり、3学期。
ののちゃんはあれから、完璧に独りになり、あたしは変わらずひーちゃんといた。
──2月の、とても寒い朝。
布団から出ようとすると、頭が重くてだるかった。
「お母さんおはよー、ちょっと体温はかるね…」
あたしはキッチンにいるお母さんに声をかける。
「え?体調悪いの?」
「んー、なんか頭痛いしだるい」
「じゃあ今日はばーばんちだね」
お母さんは仕事があるし、お父さんは今ほとんど喋っていない。
だから何かあると、あたしはいつもばーばの家に行く。
体温計の音が鳴る。
「…37.5」
「大変。学校に連絡入れとくわね」
ばーばの家で一日中寝てたら、夜には完璧に熱が下がって、だるさもなくなっていた。
ひーちゃん心配してるかな、早くひーちゃんに会いたいな。
そんなことを思いながら次の日を待った。