5時間目の授業中。
あたしは、えりなちゃんを初めとする女子たちと一緒に先生から話を聞かれていた。
ひーちゃんもののちゃんもその場にいた。
『ののちゃんが、先生に言ったんだ』
そんな空気がえりなちゃんたちを取り巻く。
「なんで青木さんと一緒に遊ばなかったんですか?」
怖い女の先生があたしたちに問いかける。
あ、青木さんて言うのは、ののちゃんの名字で、ののちゃんは青木希花(アオキノノカ)と言う。
「えと、今日は遊ぶ約束をしてなかったからです」
あたしは遠慮がちに手を挙げて答える。
「じゃあ藤田さん、あなたが約束してなかったと言われて仲間はずれにされたらどう思いますか?」
「…嫌、です。でも、えりなちゃんたちもやりました」
「人がやればいいと言うことになるんですか?ではその『えりなちゃん』はどう思いますか?」
「わたしも、そんなことされたら嫌です」
「ですよね。じゃあなんでそんなことしたのですか?」
と言う話し合いが永遠にループされた。