──ピリリリリ
目覚まし時計を手探りで止める。
「梨帆(リホ)。おはよ」
朝1にあたしの顔を覗き込んできたのは、同棲中の彼氏だ。
「淳也(ジュンヤ)、、おはよ」
あたしはいやいや布団から出る。
「寒っ」
思わず身震いするほどだ。
「もう11月だもんね、そんな梨帆のために温かいご飯作ってあるよ〜」
淳也はそう言ってキッチンに戻って行った。
あたしは寝起きが最悪だから、朝ごはんは淳也の役割。
クローゼットから洋服を取り出して、ベッドに戻る。
布団の中でゴソゴソと着替えてキッチンに向かった。
「ん〜いい匂いする!淳也の朝ごはん食べるとなんか元気でる!」
「はは、梨帆にそー言ってもらえると作りがいあるよ」
2人で美味しいご飯を食べて、それぞれ仕事に出かける。
あたしと淳也は大学で出会った。
淳也から告白されて、付き合ってくうちにあたしも好きになった。
今年の9月から同棲してて、次のクリスマスイブで付き合い出して3年目の記念日だ。
お互い25歳。
前に淳也からプロポーズを受けたから、いつ籍を入れようかと話しているところだ。