「葵。ありがと。俺を好きになってくれて。ほんとにありがと。でも、ごめん。」

「うん。知ってた。だから言ったんだよ?」

ほんとにありがと。そしてごめんね。海里。

「あおいーーーー!!!」

ウエディングドレス姿のおねぇちゃんと海斗がすごい顔で走ってきた。

「葵っ!海里に泣かされたの!?!?」

「ううん。自分の気持ちちゃんと言えたからなんか涙が自然と出てきて。」

今なら、心から言える。

「おねぇちゃん。海里。結婚おめでとう」