『俺、超遊び人だし女なんて暇潰しぐらいにしか思ってないし。だから別に好きじゃなくてもこういうことできるんだよね』

園田はそう言って私にキスをした。

掴まれてる手は今も痛いぐらい乱暴なのにキスだけは優しくて、柔らかくて。

私がイメージしてたものよりずっと切ない。


きっと誰も知らないだろうね。

私の園田への気持ちなんて。


正直、私だってビックリだよ。園田なんて超適当人間だし、信用できないし、こうして好きじゃない人とキスできちゃう男だよ。

でもさ、アンタが他の女の子と中野先生を重ねていたことは知ってる。中野先生とはできないことを、したかったことを、他の人で満たしていたことも。

私は現実主義だからそういうの普通に引くし、
誰でもいいなんて猿以下だな、なんて暴言も吐いちゃう。


でもそんな不安定な園田のことが放っておけなくて、

いつの間にか園田を目で追うようになっていて。


悔しいけど、認めたくないけど、

私、園田に片想いしてた。