『もう…汚い汚い…せめて整理整頓はやってください!!うちの弟妹たちでさえ出来てるんですよ!!』
「それって何歳?」
『年中です。』
「すみませんでした。」
「年中より俺ら出来てないってどういうことだよ。」
『…はっもう帰らなきゃご飯の支度が間に合いません!もう帰りますね!華子、恵、また明日です!』
「…緋代さん。」
『はいなんでしょうか!』
「これいる?僕が作ったやつなんだけど余っちゃって…」
『入ります入ります!助かります!!家計的に!!ありがとうございますイケメンさん!』
「あ、あとこれとこれも。」
『ありがとうございます!このご恩は忘れませんー!!それじゃあさようなら!』
バタン
「嵐みたいな子だったね。」
「華子ほどじゃないから安心して。」
「じゃあ私は台風?!」
「何言ってんのこの子。」
「…おい。」
「何ー?」
「アイツ、全く揺らいでない。」
「何が?」
「顔。」
「え!?それ一大事じゃない!?」