『…誰も通りませんね…。誰もいないなら…ちょっと歌ってもいいですよね!』




“夜空の星々”



確か…



『…“上を見てご覧、たくさんの星に囲まれている。この星のようにこの世界はたくさんの命が輝いている。”…えーっとなんだっけ…。あ、“下を見てご覧、大地がたくさんの緑に囲まれている。この大地のように、僕らは…”…僕らは…なんだっけ…』







「“たくさんの夢を持つ”…だろ。」











『…!!!?…だ、誰ですか!!!?いつからここにいたんですか不審者ですかそれともここの管理人さんとかなんですか叫んでも良いですかきゃムガッ』




「不審者でもなんでもねえから叫ぶのだけは止めろ。」



『ファイ。』



「…つかお前こそ誰だよ。ここにいるってことは歌手かダンサーかアイドルか。…でも確か今は俺らだけなはずだが。…お前こそ不審者か。」



『…あ、華子と恵…』



「ハナコ?…お前、もしかして神田華子の友達か。」



『え!華子を知っているんですか!!今探してるんです!』



「…今歌ってただろ…。」



『…ていうかとてもイケメンさんですね!』