「つか時給じゃなくて日給な。…俺の所属してるプロダクションのアイドルマネージャーの人数が足りないんだよ。…まあまだまだ若手だが、今だいぶ売れ行きがいい。それに伴って人数も多い分、人が足りない。」



『でもそれって募集すればいいんじゃ…?』



「そりゃ応募殺到だろーな。…でもただキャピキャピ言ってる能無しに時間かけてる余裕が無い。一刻も早く使える奴を探し出さなきゃいけねぇんだ。」



『え…それでなんで私に?』



「俺が使えると判断したからな。…俺が使えると判断した場合は即採用だ。」



『え、兄さんまだ入って一年そこいらでしょ?どこからそんな権力が。』



「……高校からの知り合いだ。今入ってるプロダクションの社長。」



『なんて人と友達なの!?』



「…元々はモデルとしてスカウトされたんだよ。断ったけど。…でもしつこいんだよなアイツ。」



社長をアイツ呼ばわりしてもいいんでしょうか!?



「確か…高校生三年の時にいきなり10枚の写真見せられて、この中で誰が一番売れると思う?って聞かれたから、直感で二人指名したらお見事に売れ始めた。」



『…確かに兄さんの直感は凄く当たる。もしかして占い師なんじゃないかとか密かに思ってるよ私は。』




「んでそこからまた何回か見せられる度に売れるから、社長がいる事務所に就職したら大抜擢された。」



『そりゃそうだね。』