「…やったよ…ついにやっちゃったよ…。」
『…華子。それ犯罪。』
「え!そうなの!!?全然知らなかった!!」
「そりゃそうだわ…この子おバカだもん…。」
「でもでも聞いて!凄く大変だったんだよ。わざわざ警備員と戦ったりして」
『…戦う時点でもつダメじゃないですか…。』
「でもしっかりと勝った!」
「なんで大の大人が女子高校生に負けるの?どれだけ弱かったの警備員さん!」
「で、適当にドアを開けまくったら居た。」
「どれだけ良いの運が。」
「で、しばらく喋ってた。」
『…コミュ力以前にまず誰か疑わないとダメだと思います…。』
「だけど警備員さんに見つかって連行された。」
「そりゃそうよ。」
「でもみんな凄く笑ってて、また来てね!って言ってた!!」
『…最終的にとても良い話で終わってるのは何故でしょうか…。』
「お母さんに怒られないの?」
「……凄く怖かった…。」
『怒るのも無理ないかと思います…。』
「あ、でも今日も行くんだー!」
「…今日もって…それいつの話?」