「とう…」
「麻友。俺、着替えたいんだけど…」
「どうぞ」
「いや、どうぞじゃねぇ!!」

無理やりベッドから立たされると、背中を押されて部屋から追い出された。

「はやくしなさいよ」
閉め出された部屋の前で叫ぶ。

ドアにもたれ掛かり、唇に指先で触れる。
斗真の頬の感触を思い出し、大胆なことをした自分に恥ずかしさが込み上げ両手で顔を覆った。

今日も私、大橋麻友は。幼なじみの貴志斗真のことが大好きです。