「どうって、幼なじみですけど」
「ほんとにただの幼なじみ?」

怖っ!めっちゃ睨んでくる。
綺麗なお顔が台無しですよ。

「はぁ…」
「はっきりしなさいよ」

なんで初対面の人にこんなこと言われないといけないのだ。

「斗真は渡しませんからっ!!」

キマッた。言ってやった。

「はあ!?あんた何様!!」

おお怖っ!物凄く怒ってらっしゃる。

「いい。貴志くんは、みんなのものなんだからっ!抜け駆けはゆるさないわよ。わかった?」

なにそれ。
斗真はみんなのものって、斗真はものじゃない!!