「カイト…ちょっとお出掛けしてくるわね。帰りは結構遅くなっちゃうかな!」

レイラおばさんは笑顔で言った。

「そんなの…ウソだよ!…行っちゃイヤだ!!」



「カイト…大丈夫。信じて、絶対に戻って来れるから。こんなの何でもないわ!」

まるで自分に言い聞かせているようにレイラおばさんは言った。
           「うっ…えっぐ…」

僕は泣いてしまい、もう声も出なかった。