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そしてやってきた土曜日の午後。
今から買い物をする予定のホームセンターに着くと、入り口付近のベンチには見慣れた顔が座っていた。
私服の飯田なんてちょっぴり新鮮だ。
制服と部活の練習着しか見たことないし。
「飯田ごめん!遅くなった!待った?」
スマホに視線を落としていて私が歩いてくることに気がついていなさそうな彼の前に立つ。
「おせぇ」
声をかけると、ゆっくりと顔をあげた飯田がいつもより低い声で私を見上げながらそう言った。
すごい怒ってるじゃん。
遅れたって言ったって5分ちょっとなのに。
「ご、ごめ〜ん。へへ」
「相手が俺だからって甘えんな」
「いてっ!」
飯田は座ってたベンチから立ち上がると、そのまま私の頭にチョップをお見舞いした。
暴力反対!
「如月先輩だったら絶対遅刻しないくせに」