「せっかくだし、ここはみんなで行こうよ」

「……二人っきりがよかった」

「大丈夫だって、これからだってずっと一緒にいるんだし、二人っきりになれる時間なんて、これからたくさんあるって!」


そう声をかけた瞬間、鬼龍院くんとセレナちゃんは身体を固まらせ、彼方は目を輝かせてで私を見上げた。


ん? みんなどうしたの??


「これからだってずっと一緒にいるんだし、なんて……ははっ、聞いたかい月城クン」

「ばっちり聞いたわ聞いてしまったわ! くっ……一色彼方、羨ましい男!!」


うぅっと胸を押さえ、その場にうずくまる二人。

そんな二人を無視して、彼方は私をじっと見つめた。