「これ以上したら、本当に止められくなっちゃいそうだから……まあ、これからは何度でもしてあげれるし……これ以上のことも、ね?」

「へ??」


これ以上のことって……


「今、想像しちゃった?」

「あぅ、う……っ」

「凄い顔真っ赤……ダメだな、柚月が可愛すぎてつい、いじめたくちゃう」

「ひゃう!?」


スリッと耳を撫でられて、体がビクリと大きく跳ねた。


「やっぱり耳苦手なんだ」

「いきなり触るのはダメだってば……っ」

「いきなりじゃなかったら、いいの?」

「そ、そういうわけでも、なくて!」

「ごめんごめん、ちょっとからかいすぎちゃった」


よしよしと頭を撫でた後、ギュッと私を抱きしめた。


「……好きだよ、柚月」

「……うん」

「今までもこれからも、ずっと、大好き」

「わ、私、も……だから」

「うん……ありがとう、柚月」


それからいっときの間、私と彼方は抱きしめ合って、また何度かキスをして。


気付くと後夜祭は終わっていて、結局はあんまり見れなかったなと思いながら、私と彼方は教室へと戻ったのだった。