キミが笑ってくれるのが
私の一番の幸せ

キミがないているのが
私の一番の悲しみ

私たちは一心同体なんだよ?

辛い事も悲しい事も2人で乗り越えよう
って誓ったじゃない。

今新たなStartに立つ瞬間-

キミとの日々が私の
気持ちの後押しになったよ。


慣れない制服を着ての自転車通学。
今日から高校生という実感はまだ
わいていなかった。

自転車を止めてクラス表を見る。
私のクラスは1-Aだった。

この教室に入った瞬間
それがもうすでにキミとの運命の出会い
だったんだよ。

私の席は窓際の3番目だった。

先生が黒板に大きく名前を書いた。

「えっと1人ずつ自己紹介どうぞ。」

ぼ~っとしていたせいか私は1番に
指名された。

「松山結衣です、宜しくお願いします。」

軽く頭をさげて座りなおした。
それから私の後は席順に指名された。

いきなり当たるなんてついてないなあ…

そんな事を考えていると隣から
一枚の紙が飛んできた。

“ドンマイ、あてられないように気を
つけてね”

横を見てみるとサラサラの髪にくるっとした
目の 可愛い子がウインクをした。
私も笑いかえした。

良かった、友達も出来そうで…

先生が教室を出て行くといっきにざわざわ
し始める教室。

「ねえねえ結衣ちゃんっ」

さっきの子、いや 愛ちゃんが声を
かけてくる。

返事はしないけど代わりにあいちゃんの
方を向いた。

「結衣ちゃんは何中から来たの?」

「青川中だよ。」

「え?嘘、私もだよ偶然!」

愛ちゃんは嬉しそうに胸の前で
手を合わせた。

この時は気付いてなかったんだ。
キミが私を見てた事に。