その後しばらくして下山した。 卒業後のことなんて何も考えたくなくて、私たちは全然関係のない話をしながら家まで歩いた。 家に帰って来たのは朝の10時。 寝るつもりだったのだが寝られず、そのまま祖母の家に新年の挨拶に伺った。 頭を動かしたら考えてしまいそうで、出来るだけ何も考えないようにした。 「何かあった?大丈夫?やっぱり寝とく?」 親戚中から何度も聞かれたが、大丈夫とだけ答えた。