すごいと尊敬したし、かっこいいと思った。 けど私はまた逃げた。 (これからも一緒なんだから、バレンタインでもそれ以降でも大丈夫。もっと勇気が出てから) そして、そのまま友達として過ごし、ときは流れて行く。 クリスマスは例年通り家族と過ごした。 そのまま冬休みに入る。 「綾音、一緒に初日の出見に行かない?」 買ってもらったばかりのスマホに届いたラインには、そう書いてあった。