「……悠太じゃん」



私が驚きながら言うと、彼はこちらを向いて目を丸くした。




悠「綾音……」






それ以来、私たちは塾が休みの日曜日以外、毎日会うようになった。



夜が遅いからと家まで送ってくれるので、かつてのように毎日一緒に帰る日々。





悠「女の子らしくなっても綾音は綾音だよなぁ。俺しかいないときは普通に話してよ」




悠「明日日曜かぁ。綾音と会わなかったら変な感じするしな……市立遊園地行く?」




悠「今日ぐらい奢ってやるって!いっつもお世話になってるお礼だから気にすんな!」




毎日の帰りやたまに出かけたこの夏休みで、私は完全に悠太に惚れてしまった。