「なるほど、そういうことがあったのか……。」
古田はなぜか納得したようで、橘妹のメアドの書かれた紙を受け取った。
「でも、メアドなんかでよかったんですか? いくらなんでも割に合わないような……。」
「何ィ!?」古田は急に眼の色変えて、僕の襟元を掴んだ。
「メアドなんかって、言ったか!? 確かにあの人は、メガネをかけて地味に見えるが、メガネを外せばもっと綺麗になる人だ! そんな人のメアドを……お前、殺されたいのか?」
……まさか、古田。この男も。
「す、すんませーん! すんませーん!! でも、古田さん、外すのは止した方がいいですよ?」
「どうしてだ?」
「またお金が出てくるといけませんので……。」