僕は急いでコンピューター室に戻り、橘に5万が出てきた話をした。
「そっか……これはおばあちゃんが僕のために残してくれたお金だったんだ……。」
「みたいですね。でも、よかったじゃないですか。お金が返ってきて。」
しかし、橘は浮かない顔をしている。
「すまないが、この金は受け取れない。」
「ど、どうしてですか?」
「この金は、おばあちゃんが僕のために残してくれたものだ。おばあちゃんの形見を売るようなおばあちゃん不孝な僕には受け取る資格はないよ。返してきてくれないか?」
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