「高校にも行かない。働きもしない。お前はこの先の人生、一体何がしたいんだ?」
お父さんにそう訊かれて、私は悩んだ。
どうしたいんだろう。何がしたいんだろう。わからない。でも、このままじゃダメだってことも何となくわかっている。
「まあ、気が向いたらバイトでもするよ。」
目線はスマホでそう答えておいた。
「バイトでもって言うけどなあ。バイトもそんなに甘くないんだぞ?」
「大丈夫、大丈夫。ファーストバイトは甘いから。」
「余計なことを言うな!」
頭をゴチンとやられてしまった。
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