そして、この歓迎パーティーで、マーケット部のこともいろいろと教えてもらった。
マーケット部は、円お姉ちゃんが1年生の時に創部した。
初めは、人数合わせで何人か部員がいたけど、みんな円お姉ちゃんの独裁政治的なやり方に耐えられなくなってやめたらしい。
それでも円お姉ちゃんはしばらく一人でマーケット部の活動をしていたらしい。
その後、鈴村さんが入り、桂さんが入り、青柳さんが入り、私が入ったということだそうだ。
「それにしても、皆さん、よく円お姉ちゃんの独裁政治的なやり方に耐えてますね。」
「まあな。他に行くとこもねえし、稼いで余った金は、小遣いにもなるし。」
そう言うのは、桂さんだ。桂さんは遊ぶ金欲しさにマーケット部へ入ったらしい。
「じゃあ、鈴村さんや青柳さんも同じ理由でマーケット部に?」
「いや、僕は違う。家が八百屋で、商売を学びたくてこの部活に入ったんだ。」
「うちは、どこの部活も長続きせんかって、転々としとったんやけど、マーケット部が一番長く続いとるだけやね。」
なるほど、みんな理由は様々らしい。