「なるほどねえ。それで、その女の子が、くれたってわけか。ええ子がおるもんやねえ。」
「はい。でも、あの子にはお金がないと、従姉の……何とかって人を助けられないってそう言ってました!」
「へえ。それで、そのええ子の名前は?」
「そ、それが訊けなくて……。」
「アホ! ただで500万恵んでくれた人の名前も、住所も訊いてなかったん?」
「はい。なんせ、風呂敷をぶつけて、走って逃げて行きましたので……。」
「妙な子やねえ……。」
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