「何とかなりましたね。」 「ああ、そうだな。」 「じゃあ、オレはこれで……。」 「ちょっと待て!」 ……またか。 「もう勘弁してくださいよ。今日はまだ全然仕入れできてないんですから……。」 「そうじゃない。」 そう言って、林は、一升瓶を取り出した。 「いろいろやってくれたお礼だ。飲んでくれ。」