冷凍ネズミを両手で持ち、それからボランティア部の部室の前にたどり着いた。



「よし、いいか? オレが合図をするから、お前は恋を歌いながら、ネズミを撒くんだ。」



「な、なんで、オレが?」



「オレが踊るんだから、お前が歌うんだ! いいか? それっ! 歌って撒け!」



「むねのなかーにあるーもーのー♪」



歌いながら、ネズミを撒いた。その中を林が踊る。



「あ、まずい! 本当に来やがった!」



「いつかみえーなくなーるーもーのー♪」



「歌うな、バカ……す、すみません! すぐに、すぐに掃除に行きますので!!」



ボランティア部の部長が土下座をした。



「最初から、そう言え! よし、じゃあ、帰るぞ。ネズミ、拾っとけよ。」



うげっ……き、気持ち悪い……。