もう、そんなこと言ったら、マーケット部が商売しくじっちまう。



でも、言わなきゃ籠は返してもらえない……覚悟を決めるしかないな。



「あー、どうも。」



「なんだ、マーケット部のキミか。何の用だ?」



「実は、生物研究部で飼ってるまむしが死んだので、掃除に来て欲しいとのことです。では!」



「ちょ、ちょっと待て! おーい、岡田くん。お茶を入れてくれないか?」



「あ、オレは結構です。」



「バカ! オレが飲むんだ!」



……なんだ。オレのお茶じゃないのか。