「あるだろ! ほら、そこにある金魚鉢はどうだ?」



「ああ、それですか。それは、反対側がそっくりないんですよ。よく立ってるなって感心するくらいです。」



「じゃあ、そこにあるドッグフードは?」



「これは、生のタイプのもので、腐ってるんですよ。こないだ、それを無理矢理犬にあげようとして、腕を噛まれた部員がいるって話ですよ。」



「……ネコの糞。」



「冗談じゃないですよ。生物研究部にあるものは、ずっと前からお断りさせていただいてるんです。」



「なんだ、マーケット部に見放されてるのか。」