「半次。実はね、あんたに黙っていたことがあるんだ。」 「んー? 何だ?」 母ちゃんは、タンスの引き出しをゴソゴソと漁った。そこから、風呂敷を出した。 「なんだ、この風呂敷。」 「あんた、この風呂敷に見覚えはないかい?」 「こんな風呂敷に見覚えなんて……。」 ……あっ! 「こ、これって、横浜駅で拾った500万か!?」