「夢って、500万を拾ったのが夢ってことか?」



「そうじゃない?」



ああ、そうか……夢だったんだ……。



「なんだよ、夢か……惜しいことしたな。」



「まあ、それはいいけど、あんた、随分飲み食いしてたけど、支払いはどうしたの?」



「それは、クレジットカードで支払ったけど。」



「クレジットの支払いはどうするんだい?」



あ……。



「ど、どうしよう……。」



「知らないわよ。あんた、当てもなくクレジットで支払ったのかい?」



「だって、500万拾ったと勘違いしたから……。」



母ちゃんは頭を抱えた。