「そうだ、半次。あんた、もう一度寝たらどうだい?」 寝る? 「あー、無理無理。興奮して寝れやしない。」 「それなら、お酒飲んだらどうだい?」 「酒? 飲んでいいのか?」 「まあ、いいじゃないか。さあ、飲みな。」 そう言って、母ちゃんは日本酒を出して、お猪口に注いでくれた。 それをオレは飲む。 「美味い! いやあ、まさか朝から酒が飲めるなんて、思わなかったぜ。」 「ほらほら、もう一杯。」 _____