「ふんっ。やっぱりな。2本くらいは誰でも飲める。でも、3本になると、炭酸で腹が膨れてなかなか飲めないものだ。」
おじさんは、強がりながらも、内心ビクビクしているように見えた。
確かにペースは遅い。でも、コーラは着実に減っている。ゆっくりだけど、減っているのだ。
そして、10分かけて、鈴村さんは3本目のコーラを空けた。
「プハーッ! こ、これでどうですかな?」
「す、すごい! すごいわ、鈴村!」
「ホント、すげーよ、お前。」
「鈴村くん、おおきに!」
「ちょっと待て!」おじさんはみんなの声をかき消すように、怒鳴り、立ち上がった。