とある研究室、龍司と七緒は生物の研究をしている真っ最中だった。


『七緒ちゃん!龍司!大変だ!』

同じ研究室の仲間の茂木秀一がバンっと研究室に飛び込んできた。

茂木秀一は後に零の里親になる存在である。
パッと見て黒髪の短髪はクシャクシャ黒渕メガネのそばかすだらけのひょろりとした冴えない研究員だった。

『秀一、どうしたんだよ急に』

龍司は運動嫌いな秀一が珍しく慌てて走ってくるのを不思議そうにしてきいた。

『総理大臣、総理大臣から手紙、手紙だよ!!!早く、早く読んで‼』

『は!?』

秀一から突きつけられた手紙は総理大臣直筆の本物の手紙だった。
内容は全国から最も優れた生物学者、そのチームのみに集めて国家の一大プロジェクトの生物研究をして欲しいというもの。

最後にかかれていた引き受けた際の報酬金額は一生仕事せずに遊んでいられるほどの莫大な金額。

『僕らの、僕らの研究チームが認められたんだよ!』
『まあ!龍司さん!秀一くん!』
『ああ!やったな‼』

龍司、七緒、秀一の3人は声をあげ喜んだ。

まだその時までは。