でも、私には自ら命を捨てる勇気なんてなくて


だから今日も空を見上げて呟く
「あの星にはどうすればなれるんだろ」

絶対叶わない願い



「お前、星になりたいのか?」


誰かに話しかけられた
こんな時間に人がいるなんて

驚きながらも振り返ると、

そこには若い男の人がいた
25歳くらいかな

「どなたですか?」
警戒心を露わにしながら聞く

するとその人は笑って
「そんなに警戒しないでよ」
と言った

すごくすごく安心する笑顔だった