「露出しすぎ。
もしかして、俺に襲えって言ってんの?」


「い、言ってない!
ちょっとでも慶さんに
ふさわしい彼女になりたくて!」



少し前まで付き合っていた慶さんの彼女さんはとても綺麗な人で大人っぽくて慶さんともすごくお似合いだったんだもん。


あたしだって頑張らないと
ポイッて捨てられたくないから。


簡単に飽きられるのは嫌だし。



「はぁ……んだよそれ」



呆れたようにため息をついて両頬に手を当ててあたしの瞳をしっかりと捉えた。


その瞳は出会った頃とは違う、とても優しい瞳であたしの胸はトクントクンとリズムを刻んで弾んでいく。


とりあえず、怒ってはなさそう?



「俺は真っ直ぐぶつかってくるお前が好き。
ガキなところも全部含めてお前が愛しいと思うんだよ。そんなんもわかんねーの?」



慶さんは不器用だからあんまりストレートに言葉をぶつけてこない。


だからこそ、この言葉が嬉しかった。

普段は誤魔化すところもストレートに言ってくれて…あたしの頬はさらに真っ赤に染まる。


もう心臓が限界…!

慶さんが好きすぎておかしくなりそうだよ。