「頭なでるの上手になったね。」

「じゃあ前の俺は下手くそだったってこと??」

「そんなこと言ってないじゃん!」


「はいはい。もっと速く歩けよ。また遅刻するぞ。」

そう。まだ着いてない。


「そーだねー!

ほんとにありがとう。勇人がいなかったら昨日の寝れなかったかもしれない。」

こいつは俺をドキドキさせる天才なのかもしれない。

「あっそ。もっかい頭なでてやろうか?」

「どうしたの?うん。なでて。」

そう言って乃愛がふわっと笑う。

なんでか、乃愛にふれたくなったから。

乃愛に触れてるときが好きだ。