それからもう10分くらい会話をして、電話を切った。



がちゃっ

部屋のドアがあく。


「へっへへ、聞いてたよー。しっかりと。
彼女さん出来たの??」


「姉貴!いつから聞いてたんだよ!」

俺の2個上。大学1年の姉。

「えー。勇人がねー、“ならこれからは俺と一緒に帰れよ(ハート)”らへんからかなー。
青春しちゃってー。」

「は??ハートなんかつけてねえよ。きめえな」

「なに?怒らないでよー。顔真っ赤にしてさー。
で、どんな子なの??」

は?顔真っ赤??

「えっと、バカで、元気で、アホで、だけど守りたくなって、かわいくて、バカなやつ。って俺。また口が勝手に!
忘れろクソ姉貴」

ダメだ。今日は口がゆるゆるだ。